「12カ国語を中学生レベルで話せるより、1カ国語を博士課程レベルできちんと話せる方が立派」 「本当に必要なのは母国語で自分を表現する力をつけること」なのである。
英語については、後日テーマにあげるとして、理美容についても同じ事が言えよう。僕ら日本人が一番ビジネスをしやすい相手は日本人である。言葉の壁も文化の違いもないですからね(笑)それなら日本の技術、日本人向けの技術をキチンとできないで、他の国の技術を身につけようとしても、結局は「12ヶ国語を中学生レベルで話す」になってしまう。二頭追うもの一頭も得ずである。
西洋の国は、個人主義です。日本にいれば、サロンのお客さんを皆でお迎えをして、スタッフ全員のお客様にサービスをする。技術も皆で教えあって、サロンの売り上げを上げるのが目標。もちろん個人売り上げも出すけど、一番はサロンの売り上げを一番に考える。
しかし、僕が働いているサロンはスタッフ全員オーストラリア人。基本的に個人個人が成り立って一つのサロンが成り立っている。僕が個人で広告費を払い、僕の個人売り上げで給料が決まる。日本人やアジア人のお客様に満足してもらうように、日本の雑誌も自腹、日本のパーマ液も自腹。
だから、シャンプーも他のスタッフにはさせない。僕の大切なお客様、西洋のシャンプーのように泡を立てて揉んで終わりというシャンプーでは日本人は満足いかないのは分かっているから。
日本人のアシスタントがいるが、彼は未だに日本のシャンプーとは程遠い。ダブル・ブッキングや、どうしても・・・と言う時以外は日本人であろうが誰にもシャンプーはさせないようにしている。それは『僕の』お客様であり、サロンのお客様では無いから、日本国内のサロンの標準レベル以上のシャンプーができる人間が現れない限りは『僕の』お客様には触らせない。
もし、僕が日本国内で働いていれば、そこまではやらない。サロンのスタッフはシャンプーだってトコトン練習して上手ですし、サロンのお客様ですからね。逆に1人締めしてるって店から追い出されてしまう。個人プレーは嫌われますから(笑)
もちろん、僕がこうして技術を身につけたのも、無償で仕事を教えてくれた先生達がたくさんいたからで、全然違うサロンの先生のところに押しかけて行って、練習会に参加させてもらったり、札幌から東京まで飛行機で練習会参加したりしてましたから。でも教わった技術を生かすも殺すも自分自身ですけどね。
その先生方に少しでも恩返しの意味を込めて、日本にいたときは無料で塾を開放して、若い他店のスタッフに仕事を教えたり、何の惜しみもなく夜中までやっていました。すごく有意義なボランティア?でした。
ただ、ここはオーストラリア。日本とは違います。社会が違います。その中で無償で仕事を教えてくれる人なんて、そういません。うちのケイティ(見習いの女の子)だってカットコースをロンドンまで有給休暇を使って習いに行くくらいですし、カラーだってウエラのカラー教室に行って勉強してきます。誰も閉店後に残って教えてくれる人なんていません。真っ先に帰ります(笑)
僕も、このサロンに来てから、日本にいた時のように閉店後に無償で仕事を教えたりしました。でも日本の中で競争している子達の方が必死に仕事を覚えるんですね、何が何でも仕事を覚えたいんですって、一つ教えれば察知して二つも三つも覚える。自分の時間なんていらない、全てを技術取得にあてたいと言うオーラーが出てる。だから、もっと教えて上げたいと思える。教え甲斐があるんです。
でも、どうしてなのか、このサロンに来てから日本人(日本で経験の無い、豪州の学校卒業生)にも何人か教えて来ましたが、一つ教えても二つ忘れていくし、何が何でもくらい付いていくというオーラが無いんです。オージーと同じようなペースで同じようにノンビリで、ゆったり海外生活を楽しみたいのか?言われるから言われた事だけをやってるようで、必死に覚えようとする切迫感が全然僕には伝わってこないんですね。それで、僕は時間を掛けても前に進まないのなら無駄と判断し、教えるのを辞めました。海外に来てまで無駄な時間を過ごしたくないですから。教え甲斐が無いのです(涙)
僕も教えることをボランティアとは思いません。でも教わる側の必死さとヤル気にもよります。僕の「教えたいぃぃ~」心を擽ってくれた若い人達は日本ではたくさんいましたから。日本の社会では普通な事も、海外では異常になるのかもしれませんね。
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