若い美容師さん(経験年数5~10)に有りがちなミス。それは勝手に流行を押し付けてしまい、お客さんの好み、髪質、顔形、体系、職業、生活・・・・たかがカットだけど考えなくてはならない重要な事がたくさんある。それを流行だからの一言で自分のカットを押し付けては取り返しのつかないことになる。
よく聞くのだ後輩ちゃん&後輩君!まっこれは僕の経験、僕の考え方なので違う考えがあるのは、それはそれでよい。一つの参考として聞いて欲しい。
1、その髪型は、そのお客さんが好きなのか嫌いなのか・・・そのお客さんが店に入ってきた瞬間に、そのお客さんの髪型をみれば傾向が把握できる。
2、その髪型を創った場合、お客さんが家に帰ってから2~3ヶ月もの間、毎日の手入れがしやすいか大変か・・・髪質(クセがどの程度か、軟いか硬いか)、毛流の流れと渦巻きの位置、
3、それから顔の形や背の高さ、肩幅の広さ等で、その髪型から似合うようにアレンジするのがプロの仕事。
で、今日のお客さんのK子さんの髪質データーを見てみよう。
まず特質なのは、髪が細くウェーブがかかって西洋人のような毛質と言うこと、それにくわえて毛量は少ない、凄く柔らかくて外人さんのような毛質。他人からみたらフワフワ柔らかく可愛い毛質なのだけど、本人はストレートに毎朝ブローしている。
以上の情報から考えて、ある程度重みを残したほうがスタイル的に落ち着く、ある程度長さを残したほうが毎朝のブローがし易く天然のウェーブも伸ばしやすい。軽くするのに削いでも良いが、重いところを残すようにバランスを考えて削がないといけない。
ところが~~~
そのGCの若い美容師さん。「今、日本で流行ってる」という理由だけで、以上のデーターを全て無視。もし僕の部下なら夜中まで居残り&説教である、というか僕の部下ならそんな仕事をする前に教育してあるが(笑)
どんな風になったかというと
マッシュ風ウルフカットのようなスタイル・・・。お客さんの心の叫びは「そんなに梳(す)いたら大変な事になるよ~(涙) えぇ~まだ梳いちゃうの??」だったはず。でもお客さんとは言えないものである←これ重要。
下は梳きすぎペラペラ→タダでさえ毛量の少ない気質、量を多く見せたいのだから、きちんと重い部分も残して、最低限度(パッツン・ワンレン)にならない程度の梳きで十分
上はバッサリ短く切ってしまい、さらにガンガン梳いたため毛先は跳ね放題、自分でブローはできないからクリクリ頭で出勤しなくてはならず、みんなからパーマかけたの?って言われ最悪・・・(涙)
その若い美容師さんは、おそらく、その髪型が18番だったのだろう。このスタイルなら任せてぇ~だったのだろう。でもね、もっと自分のレパートリーを増やさないと、一つのスタイルだけでは全てのお客さんを満足させることはできない。
そりゃ意地悪してやったのでは無く、良いと思ってカットしたのだろうけど、そのK子さんは3ヶ月後経過した今日の時点でも、あまりの梳き過ぎで元に戻せなく、まだ残り3ヶ月、もしかしたらもっと?半年以上もの間、あなたの「今の流行よカット!」で泣くのである。
そういうお客さんの心の奥の奥までを考えたら・・・・
もっと勉強しなくちゃ。もっと考えないと。もっと練習しないと。
経験年数が18年を超えた僕でさえ、やっているのだから。
それでも、未だかつて自分の仕事に100点満点なんてついたこと無い。
人の髪の毛をさせてもらうという事は、大変な事なのです。
※そうなんだぁ~って思った方はクリックしてね→人気blogランキングへ
≪ 続きを隠す