半年前になるけれど、うちのサロンPIHairdressingに日本人のアシスタントがいた。日本での理美容師の経験はゼロ、永住権目指してのヘアードレッシング・スクールに通う30歳を過ぎた女性だった。まっ見習いはどこの国でも給料は安く、日本での見習いと変わらないくらい、自給は$6で週に20時間働いていた。最初は給料は無くても良いから仕事を身につけたいと言っていたが・・・。仕事の内容と年齢とを考えれば、どこまで続くのかなぁ~って、それでも見守っていた。
不運な事に、カラー剤によるアレルギーで腕がかぶれて上腕部までに広がってしまったのである。理美容師を始めてから大体半年後くらいからアレルゲンであるジアミンが身体に蓄積されてアレルギー体質の人はドクターストップになり辞めなくてはならない。
それはそれで仕方が無い。問題は店の辞め方である。その子に対してどうのこうのではなく、皆さんに「円満退社」というものを感じて欲しく一石を投じている。
結局、その女性は、アレルギーがひどいので、少し仕事を休ませて欲しいと申し出た。日本語で言えば休職願いだ。休職中でも店のスタッフの一員には変わりない、であるのなら、症状がどうなってるか、復帰の目途はあるのか、週に一度、いや10日に一度でよいからオーナーの所に報告するのが社会での筋というものだろう。ここオーストラリアでも全く同じである。
ところが、その女性は何一つ連絡無しで一ヶ月が過ぎ、二ヶ月が過ぎ・・・。さすがにボスも「それって日本の常識では当たり前なのか?」と言われる始末。彼女にメールを送った、「経過を報告しに来て下さい、辞めるのなら辞める、復帰するのならいつ頃になるのか?」 それで帰ってきた返事が「辞めるとボスに伝えてください」である・・・(汗;
結局3ヶ月が過ぎようとしている今でも、まだ一度もサロンに訪れる事はなく、メールにて「辞めると伝えてください」で終わり・・・。20歳くらいの社会経験の無い子なら説教でもして社会の責任というものを教えてあげるところだが、社会人を経験している30過ぎの大人の女性である・・・。腹も立たず呆れてしまい残念としか言い様がない。
ここ、オーストラリアの理美容業界は日本よりメチャクチャ狭い。こんな感じで仕事を辞めた場合・・・。もし新たな店を見つけて履歴書を送って、PIHairdressingに在籍してましたなんて書いたら、そこのオーナーはうちのサロンに普通に電話をかけてきて働きぶりや問題点を聞いてくる。そうなったら不利になるのは当然である。
僕が感じたのは、日本よりも豪州の方が辞める時にキチンと辞めないと、後々にツケが回ってくるということ。下手すれば同じ業界では生きていけなくなる。
「アシスタントが辞めるそうです」なんて、なぜ僕が報告しなくてはならないのか?そのくらいは自分の足で直接オーナーに会って話しをするのが世界中どこでも筋を通すということである。「彼女は辞めますってメールが来た」ってボスに話した時の驚いた顔、今でも脳裏に焼きついている。
年齢ではない、若い子でもしっかりした子はたくさんいる。辞める時の方が大事である。皆さんは日本でキチンと辞めていますか?終わりよければ全て良しである。
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